昨日、庭の除草をしていたら、珍しいものを見つけました。
まだ9月、秋のお彼岸明けのこの時期に梅の花が一輪だけ咲いています。
実はこの梅、20年ほど前に義母が梅酒を作ろうと買ってきた梅を漬ける前に捨てたもの。玄関の目の前で芽が出て、すくすくと伸びてきたので、このまま成長すると邪魔になると植木鉢に移して、駐車場までの通路脇に置きました。
通路の横は送電線。自宅の敷地内にある送電線を囲ったグリーンのフェンスが、あまりにも殺風景なので、ここに梅を植えたふたつの植木鉢と、その横にドラセナを直植えしています。
実は、今年梅の実が落ちた時点で、全ての枝を切り丸裸にしてしまったんです。その後新芽を出して、夏の終わりの低温時期を越え、再び暖かくなった事で、春が来たと勘違いしちゃったのかしら?今年特有のこの気温変動がもたらした奇跡でしょうか。いずれにしても、このせっかちな梅の花がとても可愛く感じています。
ここ数日、辛いことや落ち込むことが続いた私と家族にとって、小さな小さな一輪は、なんだか優しい気持ちを運んできてくれたラッキーな花です。
お彼岸にこんな素敵な贈り物をくださったのは、私たちの心優しきご先祖さま方なのかもしれません。だとすると、本当にありがたいです。ちゃんとお墓参りをして、今あることに感謝したご褒美を貰えた気分。
明け方の雨にも負けず、今朝も一輪の梅は、元気に咲いています。もうしばらく楽しめそう。