お彼岸入り、愛犬たちと子供たちでご先祖さまのお墓参りをしてきました。
実家には立ち寄らないので、出発前に、母の遺影にお花を活けてお香を焚きました。母は実家の尼でしたから、お香の匂いは、懐かしい母の匂いに重なります。
車で高速に乗って、およそ1時間。
ドライブ大好きな愛犬たちはとてもご機嫌で、私はと言うと、もう成人している息子たちが交代で運転してくれるので、疲労もストレスもない、快適なお墓参りです。
ひとつ不思議なことがありまして…。
私の母のお墓だけ、愛犬がちょこんと座り、カメラを向けるとこんなに楽しそうな笑顔になりました。
この子は日頃写真を撮っても、こんな風に笑った顔にはなかなかなりません。
これが通常モードです。
私は昔、実家で「ゴエモン」という犬を飼っていました。私は、実はこの子はゴエモンの生まれ変わりではないかと常々思っていまして。我が家の子になって7年、お彼岸に連れて行ったのは、今回が初めて。
もしかしたら、何か感じるものがあったのでしょうか。
実際、このお寺が母の実家なので、母より前22代のご先祖さまの墓参と、私の祖母たち、叔父様の墓参もしたのですが、この子がこうしてお墓に座ったのも、笑ったのも、母の墓前だけでした。ちなみに、もう一頭は胸に大きな腫瘍があるため、抱っこのままの墓参です。
お彼岸には、あの世とこの世の境界が薄れると言いますから、私たちは、とても歓迎されて、それを我が愛犬が教えてくれたのだろうと思っています。お盆、お正月、春秋のお彼岸、命日、故人を偲び、お墓まで足を運ぶことは、大事なこと。今ある自分は、産んでくださった母とご先祖さま方によってできているのですから。