私は11月がお誕生日です。母は、心臓に持病があり、命をかけて私を産んでくれましたから、自分の誕生日の朝は、母への感謝とともに花を手向けお香を焚きます。
私も母のように、子供たちへ大きな愛を与えているだろうか、母から私への愛は偉大だったと、ひとつ歳をとるたびに思っています。
28年前に母となり、今や4人の子供たちは皆立派な大人に成長しました。 夢中で子育てをしていた頃は、自分の誕生日さえ忘れ、子供たちが寝静まった夜に開く親友からの『happy birthday』のメールを読んで漸く気付き、あっという間に日付が変わる。翌日母の遺影に向かって両手を合わせました。
さて、今年の誕生日は、子供たちが『浅草仲見世にある今半』を予約してくれたので、お座敷で美味しいすき焼きを堪能しました。
末娘と長女からは、それぞれ観葉植物とケーキ。
長男次男からは、ソーダストリーム。
観葉植物は私の趣味ですが、普段娘たちから「草」と小馬鹿にされていました。ソーダストリームは三年ほど前から欲しい欲しいと言いつつ手に入れていなかったもの。
何よりも四人の子供たちが、私の誕生日を覚えていてくれたことと、欲しいもの、好きなものをちゃんと判っていてくれたことが最高のプレゼントでした。
シャッターの閉まった静かな仲見世商店街を、子供たちの一番後ろを歩きながら、みんなが幸せに暮らせますようにと願った夜。
これからも大きな宝物を大切にしていきます。